ベントウッドチェアは、曲げ木の技術で造られたアンティークチェアの定番です。

たくさんのアンティークのチェアの中に、「ベントウッドチェア」というチェアがあります。

ベントウッドチェア.jpg
その特徴は、木材を削って丸みを帯びたその形を作るといのではなく、先に蒸気でやわらかくした木を型枠にいれ、
木そのものをぐぐっと曲げて作っていく「曲げ木」にあります。
木材をそのままぐにゅっと曲げているので、繊維を断ち切っていない為、とっても丈夫なんです。
元々曲げ木のイスはオーストリアのミヒャエル・トーネットがブナ材を蒸気処理によって自由な形に成型する曲木の技術を開発したことから始まりました。
トーネットチェアは1841年にフランス、ベルギー、イギリスに特許を出願し、寸法などを基準化し家具の世界に「量産」と「既製品」という考え方と方法を持ち込んだと言われています。
それは、デザインを飽きのこないシンプルなものにし構造のシステム化、材料の仕入れや生産、販売などのあらゆる面で新しいビジネスモデルを作りだした家具の歴史の中でも革命的な出来事だったのです。
その中でも1859年に完成したNo.14は今でも世界的に大人気の代表作。
1859年に発売されてから、1930年までに5000万脚それから、発売当初から150年後の今までにおおよそ2億脚が生産されたといわれているようです!!
すごいですよね。
そんな曲げ木の技術で造られた、ベントウッドの中でも様々なザインがあります♪
ちょっとココでご紹介します。
ベントウッドバルーン.jpg
←よく見かけるのがこのタイプ。
本当にシンプルなデザインなので置くお部屋を選びません。
イギリスやフランスのカフェなどでもよく見かけられます。
背もたれが2つの湾曲させた木で出来ているのが特徴です。
バルーンバックチェアの中でも定番中の定番です。
また、比較的軽いものが多いので、お掃除のときの移動などがとっても楽チンです♪
ベントウッドツーバータイプ.jpg
こちらもハンドルではちょこちょこ見かけるこの子→
緩やかに曲がった木が2本背もたれになっている、上のバルーンタイプと同じく
とてもシンプルなデザインです。
ダイニングなどにもいいですし、最近ではパソコンデスクなどにも使われるかたが多いみたいですね。
ちなみに分かりづらいですが、写真の子の座面は台形タイプ。
丸い子もいたりします。
ベントウッドユータイプバック.jpg
←こちらは、上のバルーンタイプにも似ているのですが、
ぐぐっとUの字に曲がった背もたれと、トップの緩やかな曲げ木とのコラボです。
深く腰掛けたときに背のしたの部分、座面と背もたれがくっつっく
腰のあたりにも背もたれがくるので
ベントウッドチェアの中でも比較的ゆったりと座ることで出来ます。
なので、マンションなどであまりお部屋が広くなくソファが置けずに、
ダイニングテーブルなどでお茶したり、何かしら長時間座って作業などする方などは、
ダイニングチェアとしてもいいかもしれませんね。
ベントウッド背板タイプ.jpg
こちらにチェアは、今までの曲げ木と少し違って、→
薄い板で背もたれが作られているタイプです。
背をかけたときにどっしりと背中をホールドしてくれるのでこちらも長時間座っていても
疲れが少ない気がします。
ちょっとこの写真では分かりづらいですが、パネルにはとてもキレイな型おしのデザインが施されています。
素敵な刻印が押されているものもあって、このタイプは結構珍しいです!
ベントウッドアームチェア.jpg
←こちらはベントウッドチェアの中でも少し独創的?なデザイン!
アームチェアのタイプです。
背もたれはほかの物と比べると低めですが、座面がほかのタイプと比べて大きいので、ゆったり座れます。
こちらもパソコンデスクや、奥様の家事デスクなどのパーソナルチェアとしてオススメです。
ベントウッドユータイプ3.jpg
座面が編み座の